「人生も省エネもチャレンジ精神が大切。
いいと思うことはどんどんやってみよう」
高知市在住 熊沢 孝子さん
「省エネ活動は、2人暮らしの割に電力使用量が多いことに気づいた時から始まりました。
その原因は合併浄化槽の排水ポンプの電力消費でした。2年前、家の前に下水道管が埋設されたので、自費で浄化槽の排水を流す工事をし、排水ポンプによる電力使用はなくなりました。
以前大病を患い、絶望感の中で、生きるためにどんな治療でもでもやってみようと必死にもがいた時期がありました。その時の閉塞感や自分が立ち向かうしかない孤独な戦いから見れば、エコなことを考える暮らしは本当に楽しい。エコライフを続けることは生きている証なのですから。
とにかく、健康も省エネも、良いと思ったことは「なんでもやってみよう!」で、生活全般のエコへの取り組みを紹介したいと思います」(熊沢さん)
熊沢さんの省エネの目的は、夫婦二人暮らしのサイズにあったエネルギー量に抑えること、無駄をなくし、暮らしのなかで楽しみながら工夫をすることにあったそうです。
それではさっそく、熊沢さんの取り組みを見ていきましょう。
【循環型の暮らしの工夫】
*生ゴミは庭に埋め、米のとぎ汁は植物に
生ゴミが肥料になる時間は季節にもよるが2週間以上。EMぼかしを使用しました。
*電気ポット、電子炊飯器は使用しない。
炊飯は土鍋で。精米機を購入し、ぬかはぬか漬けや堆肥に使用します。
【夏の暮らしの工夫】
*高知で家を建てるなら夏をむねとすべし。庭木も必須
*天窓を開けて1階から3階まで室内に風を通す。エアコンは使わない
*寝る前に使う扇風機がわが家の空調機器
*日が暮れてから南の庭木の葉に散水すると窓からの風がひんやり、室温も下がり快適。庭木は夏は葉が茂り、冬は落ちる樹木を選ぶ
【冬の暮らしの工夫】
*ストーブはアラジンに切り替え。1回の給油で4日くらい持つので今年は灯油3缶におさえられそう(例年7〜8缶)
*長座布団サイズのホットカーペットを使用
*家全体を暖めるのではなく、部分暖房で対応
*窓ガラスの下にはウレタン性のカバー、リビングの間仕切りには和紙のロールカーテンを設置し、冷気をシャットアウト
【省エネにおいて心がけたこと】
*省エネの工夫や知恵について友人・知人と活発な情報交換をする
*良いと思うことや人から聞いたヒント、アドバイスはどんどん取り入れる
*「婦人之友社」の家計簿や書籍を利用・参考にしている(期間:30年)
*省エネで最も大切だと思うのは「記録すること」
*窓ガラスと間仕切りの断熱が有効と気づいて以来、続けて実践している
次回の省エネ活動発表は
★エントリーNo.9 森下明美さんの「エコ技術を生かして省電力の暮らしを」の発表です。お楽しみに。