特集1

ツリーがなくても、こころ躍る山本正子さんの[クリスマスの帽子]

小さい頃のクリスマスの思い出。家族の笑顔。
ちょこんとかぶると、思わず笑顔になるクリスマスの帽子。
帽子デザイナーの山本正子さんの作品です。
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「小さい頃、年の離れた姉が初めてのお給料で注文してくれたアイスクリームのクリスマスケーキが届いたときのことを思い出します。外箱が大きくてワクワクしたけど、開けるとケーキは驚くほど小さくて、家族みんなで大笑いして。この帽子をつくりながら、楽しかったことをたくさん思い出しました。」と笑う山本さんは、マルセイユの「国際水中映像フェスティバル」から帰ってきたばかり。
現地では高知の大漁旗を素材にしたユニークな帽子の展示で話題になりました。

「マルセイユのフェスティバルは40周年。
海に関するお絵かき教室や、コントラバスでクジラの声を演奏する音楽家たちがいてとても活気に溢れていました。これは海や川の環境を守る啓蒙なんですね。私は沖縄と高知に住んで、水の環境は生活に切っても切れないご縁があるから大変感銘を受けましたよ。」


山本さんは日頃の生活でもエコを実践しています。
「無駄な部屋の電気は点けず、電源から切るを徹底。お風呂の水を洗濯や庭の水に使ってなるべく利用しています。冬はエアコンのスイッチを入れる前に洋服や帽子で体温調節するのが先ですよね。帽子をかぶると体温が上がるのは本当ですよ。」

沖縄育ちの山本さんが高知で戸惑うのは、宴会などの皿鉢料理のことだそう。
「もったいないと思いませんか。人数分よりも多く豪勢に盛るのが高知のおもてなしの心とはわかっていますが、いつも余って本当にもったいない。だからといって持ち帰ることもできないし、お店では結局廃棄されるんですよ。だったら「適量」でいいと思うんですね。むしろ、ちょっと足りないなと思うぐらいの方が満足度が高いんじゃないでしょうか。“おいしいものを少しだけ”という選択、暮らし方が大切じゃないかなと思うようになりました。」

山本正子さん(帽子デザイナー)

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 沖縄県那覇市出身。
 東京で服飾雑貨の企画デザイナーを経て独立。
 渋谷区にアトリエ・マジャクジャ設立。
 CM・CF用衣装や帽子デザイン制作、
 アクセサリーデザイン制作、スタイリストとして活躍。
 93年高知に移住。現在、世界を舞台に活躍する。

★ギャラリーMajakuja[マジャクジャ]
 高知市永国寺町2-1 第三杉本ビル2F
 電話番号 088−823−2359

関連リンク
▼デザイナー山本さんが仏フェス展示 高知の「大漁旗帽」世界へ
http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=310263&nwIW=1&nwVt=knd

▼マルセイユの水中映像フェスティバル公式ページ
http://www.underwater-festival.com/