特集2

意外と使える!「LPガスのじょうずな選び方」

 LPガスは高熱量でCO2の排出量が少ないクリーンエネルギー。
 最近はLPガスを使って「電気」と「お湯」を供給するエネファームが話題になっています。ほかにもLPガスはいざというときの備えにも役立つことご存知でしたか?

今回は高知県LPガス協会の嶋崎さんにお話をお伺いしました。

イメージ画像
「高知県で現在エネファームを取り入れている家はまだ数十軒ですが、お湯をたくさん使う家庭などは非常に効率がいいですね。電気は一定料金で、使えば使うだけ高くなり、二酸化炭素の排出量も増えますが、LPガスの発電は自由料金なのでたくさん使う家庭ほど格安になるという利点があります。それに、万が一の非常時、電気もガスも使えないとき、各家ごとの供給ができるLPガスは安心です。LPガスは通常2本のボンベが設置されていますが、ボンベ1本を使う目安は約1か月です。いざというときにもう1本の予備が役立つんですよ」(高知県LPガス協会 専務理事 嶋崎啓祐さん)

非常時に困らないLPガス

 高知県LPガス協会は万が一の災害を想定した厳しい自主基準を設置。ガス放出防止型高圧ホース、50キログラムの容器バルブプロテクター、ボンベを巻くチェーンを2本(通常は1本)にして、地震の揺れや津波時に固定力を強化しています。そしてマイコンメーターは、震度5以上の地震が発生すると自動的にガスを止めるシステムになっているそうです。

 避難所や仮設住宅にLPガスがあれば、災害発生直後から炊き出しなどが迅速に行えるという利点があり、東北の震災後、備蓄エネルギーとして全国の学校や工業用施設で普及しているLPガス。高知のLPガスの防災設備対応は経済産業省の働きかけよって全国へと広がりはじめているというのもうなずけます。

LPガスの賢い選び方をチェック

 LPガスの小売価格は、ガソリンや灯油と同じ自由料金ですので、取扱い業者を何件か比較して購入するのが賢い買い方です。「石油情報センター」で流通価格をチェックしておくと、値段のめやすがわかります。

 「高知のLPガスの料金は割合安いんですよ。今からは、LPガスと電気、自然エネルギーをバランスよく組み合わせていくことが大切になると思います。LPガスの調理台は安全で火力が強い上に省エネですから、お料理が好きでたくさん使う方には特におすすめです」(嶋崎さん)

いざというときに頼れるLPガス。高知独自の高い防災意識が活きているんですね。

[LPガスについてのお問い合わせは、エルピーガスお客様窓口へ] 

TEL.088−831−0427

関連リンク
▼日本LPガス協会 http://www.j-lpgas.gr.jp/

▼石油情報センター http://oil-info.ieej.or.jp/