特集11

座談会こぼれ話「ここが気になる・エコカーのこと」

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●アイドリングストップしたいけど。。。

百合「クルマもここ5年ぐらいでエコを謳うようになりましたね。ガソリン1リットルで何キロ走れるかがメインになってますね」

チコ「そうですね、アイドリングストップ機構のついたクルマとかね。実は去年買った軽自動車に「アイドリングストップ選択ボタン」があって、選択中はブレーキから足を離したら勝手にエンジンストップするんですよ。で、アクセルを踏んだらすぐにエンジンがかかる。これはとても便利です。アイドリングストップモードにするとリッター24キロと書いてあって、自分で測ったことはないですが、感覚としては確かに燃費がいいように思う」

事務局「乗用車のアイドリング10分間あたりのガソリン節約量は0.14リットル、CO2に換算すると約90グラムの削減になるそうですよ。毎日の積み重ねだと長い目で見ると大きな差が出ますね」

百合「機能が付いていない車でもアイドリングストップはできるんだけど、信号でエンジンを止めたら、次、すぐに発進できないから後ろのクルマに迷惑をかける不安が大きいし、実はちょっと実行しにくいんですよね。エコドライブでゆっくり行こうと思っても、後続車に接近されて「早く行け」ってあおられることが多い。エコドライブはなかなか難しい問題です」

チコ「確かにアイドリングストップ機能がついたクルマの場合はブレーキに足でふれた瞬間にエンジンがかかるので、そのあたりはすごく便利ですね。最近駐車場を見ていたら、アイドリングストップのステッカーがついたクルマを多く見かけるようになりました。いい傾向だと思います」

トレイシー「ガソリンはCO2だけじゃなく、大量に出る排気ガスが人体にすごく悪いんです。高知でも土佐道路みたいに大きな幹線道路の大気汚染はすごいですよ。私の家は土佐道路沿いにあるんですが、空気の汚れが目に見えます。網戸なんかはたまに洗うと水が真っ黒になりますよ。排気ガスの害は近辺に住んでいる弱い人、子供たちや高齢者の体に影響を与えるから怖いんです。ぜんそくやアトピーにかかる子がたくさんいますよね。クルマの通行量が減ると症状が軽減していくという話もありましたよね。だからそういう意味でも、アイドリングストップはぜひ行って欲しいし、子供さんが多い地域などは特に心がけてもらえたらいいなと思うんですよ」

Co2排出量ゼロ。最近気になる電気自動車

チコ「価格が安くなるなら、私は電気自動車が欲しいんですけどね〜。まだ値段が高いでしょう?300万以上する。もう少し安くなればいいんだけど」

百合「そうですよね。補助金が付いたりするといいんだけど。でも、それも急に制度変更で補助がなくなったりするからわからないですね」

みみ「電気自動車を家庭電源にできるっていう宣伝を見ていたら、停電の時のことを考えたら、あれはあったらいいぞと思ったりしますねー」

チコ「何言ってるんですか、日本なんか停電から復旧するのめちゃくちゃ早いじゃないですか(笑)」

百合「移動していると高知県は意外に広いんですよね。ドライブするにも長い距離走るので、もっと充電・給電スタンドが増えないと電気自動車は不安。給電設備は他県に比べてまだまだ少ないでしょう?」

なな「そうですよね。すごく気になります。一回給電しても減ったらまた入れなきゃならないし」

事務局「高知県内は急速充電器16基、普通充電器30基」となっていますね。でもそれはほとんど中央に偏っていて、各市町村にはまだまだ設置されていない感じです。

百合「たとえば、中村まで行くのに百キロぐらいあるけれど、その間に給電所がいくつあるかな?という不安がありますねぇ。都会だったらあちこちにあると思いますけど、高知なんかだと、ほとんど四国内で走るんで、四国内の給電所によっぽど気をつけてないと困ったことにならないかなぁと不安なんです」

みみ「以前、弟が出雲に住んでいるんですけど、高知から出雲まで電気自動車フル充電で行けるかどうか気になってしかたないと言ってました。給電スタンドがないだけに、もし無理だったら途中で何もかも終わりじゃん!とね(笑)」

かおりん「最近のクルマって、パネルにエコ走行中とか出たりするんですよね。1リッターで何キロ走れるかというのをランキングづけしてて、1位の方には商品みたいなことをしているんですよね。私は仕事で結構レンタカーを使うことが多かったんですけど、そのレンタカーにもエコドライブランキングがあって、月間集計をしてたんですよ。目に見えてそういうランキングがわかるとモチベーションがあがるんです。私の上司なんかも「おー、これ今日何キロで走った」とか、ゲーム感覚でエコドライブしていて、私もそれが楽しくてなるべくアクセルを踏まずにエンジンの力で走ろうと心がけるようになりました(笑)。数字が目に見えるとやっぱり楽しくなってきますよね。結局それが経費削減につながるし、CO2削減にもつながるから満足度も高いんです」

トレイシー「うん、それはありますよね」

うるふるん「私は毎朝、朝倉から大津までの朝の渋滞道路で通勤ですし、アイドリングストップのクルマではないので「あぁ環境に悪いなぁ」と毎回思いながら何時間もかかって通勤していますね。ガソリンも結構使いますよ。独身時代は会社も近かったのでガソリン代もそんなにかからなかったけど、今は倍かかります。代替交通といっても、電車もバス便も不便だからどうしようもないんです」

事務局「ありますよね。高知の公共交通は便が少ないし、遠くになると高額だし、だから何かとクルマに頼るしかないという現実がどうしても壁になりますね」

かおりん「今、二人乗りぐらいのすごく小さな電気自動車ってあるじゃないですか。バイクと軽自動車の中間ぐらいの」

事務局「あ、わかった。トヨタのコムスでしょう!? 道で見ると何だかスニーカーみたいに小さいんですよね(笑)」

かおりん「そうそう(笑)。だけど、ああいうのって高知のような小さな県は、もっと整備されたらニーズが大きいんじゃないかと思うんですよ。本体価格も100万ぐらいだし、最初に県が補助金をつけてくれて、専用駐車場が整備できたら、公共交通機関をやめてしまってもそっちの方がいいのかなと思ったりするんですよねぇ」

みみ「あの外観だから乗るのにちょっと勇気がいりますけどね(笑)」

事務局「どこに行ってもみんなに二度見されて肩身が狭いみたいな」

一同(笑)

百合「ほんと、みんな必ず「ん?」ってされてますよね(笑)。春野町のバイク屋さんがそのクルマに乗ってるんですよ。で、わかっててもやっぱり、それが通るとみんなが「ん?」って振り返って見てしまう(笑)」

かおりん「でも、振り返ってよく考えてみたら、あれだと本当に小回りが利くし、駐車場にも困らないだろうなぁ、便利だなぁって思うんですよね」


(終)